港区議会議員
榎本 茂

えのもと しげる

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防災船 SAMURAI「侍」

侍横
大田区から江戸川区まで、東京の臨海区で、「船」や「桟橋」といった海上行動能力を唯一持っていない自治体が港区です。

「港」という名前がつく区なのに、船も桟橋も持っていない。

震災時に区が管理する橋にヒビが入ったらどうやって確認するの?
レインボーブリッジが震度5で封鎖された時、お台場にどうやって行くの?

12年以上、議会で何度質問しても、武井区長は船の導入には関心を示しません。

しかし、30以上の橋を管理し、港南、芝浦、海岸、台場といった海で隔てられている住区を持つ港区が、船を持っていないデメリットは計り知れません。

津波の心配はないの?
洪水の心配はないの?
液状化の心配はないの?

区民の不安は増していきます。

武井区長は知らないと思いますが、
実は、海に囲まれた日本において、最も安全な水辺の街が港区です。

船舶免許の国家試験を実施する教習所の経営者で、海上保安庁の外郭団体である公益社団法人の理事で、知床の事故では海の専門家としてTVで解説する海のプロの僕が断言するのですから間違いはありません。

しかし、残念ながら、港区は海を知らない。
だから、海を生かした防災計画を組み立てられない。

もっと、区民が海のことを知って、安心してもらうことが必要です。

いくら武井区長に訴えても動いてくれないので、僕は自分で防災船を作ることにしました。

令和2年8月に、三重県の伊勢の造船所で竣工したのが防災船SAMURAI「侍」です。
(ちなみに、港区からは一円も貰っていません)

「侍」とは「守る」という意味の「さぶらう」が語源の言葉。
地域の守り神になるという僕の思いを名前にしました。

僕が理想とするスペックを満たすため、オランダのベルマリン社製の電気推進システム2機を搭載したワンオフの特注船。

芝浦小学校、港南小学校、新しくできた芝浜小学校の子供たちを乗せて運河学習を行ったり、住民を乗せて運河クルーズを行ったり、災害時には288時間の連続発電能力を活かし、傷病者の搬送や電力の供給、震災時に清潔なウオシュレットのトイレが使用できる「防災艇」として活動しています。