港区議会議員
榎本 茂

えのもと しげる

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弱視の子供を救う政策を

令和2年第3回定例議会において下記の質問をしました。
ご意見、頂けましたら幸いです。

<抜粋>

私が長期にわたり、区長に要望し続けてまいりました弱視の子どもの早期発見の取り組みですが、この秋より、保健所で行う三歳児健康審査において、他覚的屈折検査機器であるスポットビジョンスクリーナーを3台導入していただいた事を大いに評価します。

しかし、今年は新型コロナウィルスへの対応から、保健所での検診は2ヶ月半の間休止され、今年度に検診が予定されていた多くの子供が、受診漏れしてしまうのではないかと危惧しているところです。

今まで何度も申し上げ続けておりますが、弱視は3歳までに発見し、5歳までに治療を終えることができれば9割以上の確率で治すことができるものです。
言い換えれば、3歳で弱視を発見できなければ、一生視力障害というハンデを背負って生きなくてはいけない。

20人に一人の割合で存在すると言われる弱視の子供を一人でも多く発見し、治療の機会を提供する事は、区の責務だと思っております。

私は、保健所だけにたよらず、区が保育園でも弱視検査を行うべきだと考えております。
そこで、区が3台導入した他覚的屈折検査機器「スポットビジョンスクリーナー」を1台、私費で購入しました。

そして、港区の保育園で検査を行わせて頂きたいと申し入れましたが、残念ながら実現できませんでした。

どうしても、自ら保育園に赴き、保育園で検査が可能かどうかの実証を行ってみたいと考えた私は、7月と8月に許可を頂けた、大田区、北区、江東区、目黒区、世田谷区、横浜市の認可保育園11園で、計177名の子どもの視力検査を三人の学生ボランティアスタッフの協力のもと実施しました。

泣いてしまって検査できなかったこどもが1名。重度の身体障害によって検査機器が直視できなかった子供が1名。

残る175名の子供を検査し、11名の子供に対し、スポットビジョンスクリーナーが「目の精密検査を推奨する弱視の陽性」という判定結果を出しました。

11名の子どもの母親に渡される検査結果の用紙は、子どもの将来にたいする大きなチャンスです。
今、治療を開始すれば9割の子供は治るのですから。

私が保育園で視覚検査を実施してわかったことがあります。
一つは、検査は保育士でも十分可能だということ。
そして、もう一つ、これが重要なのですが、精密検査が必要だと検査結果が出た子どもの大半に対し、保育士が日ごろから弱視の可能性を疑っていたということです。

母親とは違い、常に他の子どもとの比較の中で接している保育士ならではの「感」には驚かされました。

「この子は、ちょっと弱視の可能性があるのではないか」
この自らの「感」を保育士が親に伝えるには勇気が要ります。
「間違っていたらどうしよう」と保育士は必ず思うのです。

今回、11園で検査を行って、全ての保育園で保育士の方々や園長から多くの感謝の言葉を頂きました。
私たちが、親に伝える論拠を頂き感謝すると。
毎年行って欲しいと。

保育園で弱視の検査をすることは、極めて効果的であると私は確信をもってこの場で発言させて頂きます。

<質問>
全国において、保育園でスポットビジョンスクリーナーのような他覚的屈折検査機器を用いた弱視検査を行なっている自治体はありませんが、是非、港区においては、1日でも早く、保育園で2歳児から弱視の早期発見を目的とした検査を実施して頂きたい。

石橋を叩いて渡っていてはいけません。
今そこに、手遅れになってしまう子供がいるのです。
実施することによって、港区は、東京で最も弱視の子供を見過ごしてきたという汚名から逃れることができるのです。
区長のお考えを伺わせてください。

<区長答弁>
ただいまの都民ファーストの会の榎本茂議員のご質問にお応えいたします。
保育園における弱視検査の実施についてのお尋ねです。

みなと保健所では、区内医療機関と連携しながら他覚的屈折検査機器を使用する環境や実施体制、保護者への検査結果の説明の仕方などについて検討を進め、本年11月から、3歳児検診において他覚的屈折検査機器を使用した眼の検査を開始します。

2歳児クラスの児童を対象に保育園で弱視検査を行うことにつきましては、検査対象児の年齢が更に低くなることから、3歳児検診での実施状況などを踏まえて検討してまいります。

よろしくご理解のほど、お願いいたします。

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